これからEC事業を始めようとしている方の中で、物流のアウトソーシングを検討している方も多いのではないでしょうか?
物流アウトソーシングを利用することによって、自社業務へ集中できたり、コスト削減できたりすることが大きなメリットです。
この記事では、物流アウトソーシングのメリット・デメリットや相場費用、比較するときの重要なポイント、導入プロセスなど詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご確認頂き、自社に合った物流アウトソーシングを利用して頂ければ幸いです。
テルヰでは、EC物流特化型サービス『HIGH LOGI』を提供しております。
50年以上にわたって運送業界に携わってきた経験とノウハウを活かして、迅速で高品質なサービスを提供することが可能です。
もし、EC物流でお困りのことがございましたら、下記バナーよりぜひお気軽にお問い合わせください。
物流アウトソーシングを利用することによって、自社業務へ集中できたり、コスト削減できたりすることが大きなメリットです。
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物流アウトソーシングとは?

EC物流業務の委託
物流アウトソーシングとは、商品の入荷から保管、出荷作業までのEC物流業務全般を委託することができるサービスです。
運営するECサイトで商品が売れると、倉庫から該当商品をピックアップし、適切な梱包作業をして顧客の元へ発送します。
業者によっては、商品のギフトラッピングや、海外発送、不要になった在庫商品の廃棄、返品・返金サポートも行うので、物流にかかる手間を大幅に削減することが可能です。
また、物流ITシステムの活用により、リードタイムが大幅に短縮できるので、顧客満足度の向上も実現することができるでしょう。
物流アウトソーシングの活用は、自社・顧客共に大きなメリットがあり、EC事業の成長には欠かせない存在となっています。
物流アウトソーシングは大きく分けて『3PL』と『フルフィルメント』の2つの種類があります。
3PL
3PL(サードパーティ・ロジスティクス)とは、入庫や在庫管理、梱包、出荷など物流業務全般を委託できる外部の専門業者のことです。
3PL業者の中でも、自社倉庫や運送車両などの自己資産を持つ『アセット型』と、自己資産を持たず、倉庫業者や配送業者をコントロールして物流業務を行う『ノンアセット型』の2つが存在します。
アセット型は自社で全て完結するため情報伝達が速いメリットがある一方、ノンアセット型は協力企業を組わせて柔軟な対応ができることがメリットです。
自社のニーズに合わせた業者を選択することが最重要になるので、要望するニーズに合わせて業者を選んでいきましょう。
3PLについては下記にてさらに詳しく解説しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
関連記事:3PLについて知りたい!メリットや活用事例、おすすめ企業まで分かりやすく解説
フルフィルメント
フルフィルメントは、3PLの物流全般の業務に加え注文受付から顧客に届くまで、さらには返品・返金処理などのカスタマーサポートも包括的に委託できるサービスのことです。
3PLでは、受注処理やコールセンター業務は行っておりませんが、フルフィルメントでは顧客とのコミュニケーションも委託業務に含まれます。
『顧客が商品を注文してから手元に届くところまで』を委託することができるので、自社内の商品開発やマーケティングといったコア業務に専念できることが大きなメリットです。
また、業者によっては、撮影・採寸・原稿作成などのささげ業務、顧客データ管理・分析などの業務も行うことができるので、自社内業務も一部委託したい時はぴったりでしょう。
フルフィルメントについてさらに詳細を知りたい方は下記でも解説しておりますので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
関連記事:フルフィルメントとは?物流担当者が知っておくべきポイントを徹底解説
大手企業と中小企業の違い
物流アウトソーシング業者の中でも、大手企業と中小企業の違いはあります。
大手企業の場合、複数の物流センターを保有していたり、低コストで安定したサービスを提供していたり、高度な技術力を保有し標準化に優れた点が特徴です。
一方、中小企業の場合は、柔軟性や個別対応能力に優れており、ニーズの細やかなところまでサポートしてくれます。また、地域に特化した地域限定配送などを検討している企業にとっては魅力的でしょう。
大手企業も中小企業もメリット・デメリットが存在するので、違いを良く理解することが重要となります。
『大手企業だから自社のニーズに十分応えてくれるだろう』と考えて委託すると想像より柔軟に動いてくれないケースもあるので、業者選定の際は注意するようにしましょう。
自社物流との違い
自社物流と物流アウトソーシングの主な違いとしては、物流の柔軟性とコストです。
自社物流の大きなメリットとしては、企業が物流業務を完全にコントロールでき、柔軟性やカスタマイズ性が高い点にあります。
その一方、運営にかかる初期費用・運用費用などのコストや、物流波動に備えるために用意している人的コストがデメリットです。
物流アウトソーシング業者に委託すると、商品や情報のやり取りで自社物流より時間がかかるため、柔軟性が低下します。
ただ、物流ITシステムを多く活用している物流専門業者が運営しているので極端に柔軟性が低下することはないでしょう。
なお、コストに関しては、固定費と変動費に分けて費用が発生する業者が多いので、自社物流のように閑散期にムダな費用が発生することはありません。
コスト面では、物流アウトソーシング業者に委託する方が得するケースが多いと言えるでしょう。
物流アウトソーシングのメリット

業務の効率化
エキスパートである物流アウトソーシング業者は、リードタイムを短縮したり、確実に商品を届けたりするための物流ITシステムを多く活用しています。
例えば、入庫、出庫、在庫管理、棚卸など、倉庫内の物流業務を効率的に管理できるWMS(倉庫管理システム)や、配送ルートの最適化、輸送コストの管理、運送業者の選定、輸送状況の追跡が可能なTMS(輸送管理システム)が主な例です。
物流ITシステムは、誤出荷や欠品などのヒューマンエラーの防止にも繋がるので、物流品質の向上も期待することができるでしょう。
また、業者は豊富な人的・物的リソースを所有しているため、物流波動に耐えられる仕組みを構築しています。
自社物流だと繁忙期は納期が通常よりもかかってしまい、販売機会を逃すことも少なくありません。
業者に委託することで、繁忙期でも通常通りの納期で納品することができるので、売上アップにも繋がるでしょう。
コア業務への集中
物流アウトソーシングを活用することにより、物流業務の一部、もしくは全てを業者に委託することができます。
それにより、物流に割いていた手間が省けるので、事業戦略立案や商品開発、マーケティングといった自社のコア業務に専念することができるようになるでしょう。
社内の人的リソースを再構築することにより、他部署の不足している人材を補うことも可能となります。もし、人材不足で悩んでいるようであれば、採用面の強化もすることができるでしょう。
また、業者に委託することにより、顧客ニーズの変化や物流業界の急な変動、新しいビジネスチャンスに対して、柔軟に対応することができます。
業者と密にコミュニケーションをとることにより、物流業界の変化点や展望などの情報をいち早くキャッチし、競合他社よりも速く行動を起こすことができるようになるでしょう。
他社との差別化を図ることができるのも、物流アウトソーシングの大きなメリットの一つです。
コスト削減
物流業務は非常に多岐に渡るため、多くの手間や時間を消費してしまいます。また、倉庫やITシステムの導入など、初期費用や運用費用も決して安くはありません。
また、商品の特性で繁忙期と閑散期に分かれる商材を取り扱っているのであれば、どうしても繁忙期に合わせて、リソースを用意する必要があります。
その場合、閑散期になると、必要以上のリソースを抱えることになってしまい、ムダが多く発生する原因となるでしょう。
物流アウトソーシング業者は、多くの場合、固定費と変動費があり、物流の波によってかかる費用が変わります。閑散期であっても、必要以上に費用がかからないので大きなコスト削減になるでしょう。
テルヰでも、かかる費用は固定費と変動費に分かれており、人件費やシステム費などの見える化を心がけております。
コスト削減を実感しやすいような明朗会計でお客様にコストダウンを実感してもらいやすいので、もし、どのくらいの費用感なのか気になる方は下記バナーよりお気軽にお問い合わせください。
物流アウトソーシングのデメリット

ノウハウが蓄積しにくい
物流アウトソーシングを活用するにあたってデメリットも存在します。その中の一つが、社内に物流ノウハウが蓄積しにくいことです。
物流業務全般を業者に委託することになるので、入荷から出荷までの全体の流れや各商品を発送する際の特性、商品管理についてのノウハウなどが社内に蓄積しません。
特に、将来的に自社で物流を行う場合、ノウハウが蓄積していないと十分な物流品質を保つことができないでしょう。
業者に委託しながらも、自社内にノウハウを蓄積させるためには、定期的なコミュニケーションと現場視察が重要になります。
日々の改善点の共有や、問題解決のための議論、細かい流通加工について日々コミュニケーションをとることで、自社内にもノウハウが蓄積していくでしょう。
また、現地に訪問することによって、現場で具体的にどのように商品を保管し梱包、発送しているのかを確認することができるので、定期的に現場に足を運ぶことも大切です。
コストがかさむ場合がある
場合によっては、追加費用がかかり、委託前に想定していた価格よりも高くなってしまうことがあります。
例えば、標準的なサービスで契約していたにも関わらず、急な配送や特別な保管・取り扱いなどの特別な要求に対応してもらうと、別途料金が発生してコストが想像以上にかかってしまうでしょう。
また、取り扱う商品が極端に小規模だと、システム利用料などの固定費が高く感じてしまい、費用が割高に感じてしまうケースも少なくありません。
業者と契約するときは、見積をしてもらった際に、どの費用が固定費・変動費なのか、自社の想定するニーズに対して追加費用がかかる場合があるのかなど詳しく確認をとる必要があります。
後々のトラブルを避けるためにも、費用については事前によく確認しておきましょう。
内容によっては全て委託できない
物流業者は多くの業務に対応することができますが、業務の内容によっては対応できないケースも存在します。
例えば、精密機器や高価な商品の取り扱いなど、高度な品質管理や特定の技術を必要とする商品の場合です。
企業独自の管理方法が定められている場合、業者では対応できないことがあり、部分的に自社で行う必要が出てくるでしょう。
また、ブランドイメージ管理として顧客対応に特別なサービスを求める場合も、業務を委託できないケースがあります。
企業文化や企業理念を完全に理解することや、特殊な梱包・配送方法を求める場合、業者によっては断られるケースが出てくるでしょう。
多くの業者は柔軟に対応してくれますが、顧客体験に大きく関わる部分や企業独自の価値観の浸透を業者に求める場合、委託できないことがあると認識しておくことが重要です。
物流アウトソーシングの相場費用

物流アウトソーシングの相場費用は下記の通りです。
費用項目 | 業界平均費用 / 月 |
---|---|
基本費用 - システム料 | 1~3万円 |
基本費用 - 事務手続き料 | 1~3万円 |
変動費用 - 保管費 | 1坪:4,500~7,000円 |
変動費用 - 入庫費 | 16~40円 / 個 |
変動費用 - 検品費 | 10~30円 / 個 |
変動費用 - 梱包費 | 150~400円 / 個 |
変動費用 - 配送費 | 500~1,000円 / 件 |
物流アウトソーシングに必要な費用は大きく分けて、固定費である基本費用と変動費用の2つです。入荷量や保管量、出荷量によって変動費用が変わる仕組みとなります。
例えば、1商品を月に100個出荷するとなると、業界平均の概算費用から算出すると約138,300円です。
業者によっては別途初期費用などかかるケースがあるので詳細については各業者に問い合わせてみてください。
固定費
固定費である基本費用は、業務の規模や取引量に関係なく、毎月一定で発生する費用の事を指します。これらの費用は注文数や売上が増減しても基本的には変動することはありません。
主には、物流ITシステムを利用するための『システム料』と受注業務や事務手続きを行うための『事務手続き料』があります。
その他にも業者によっては、『基本契約料』や『定期的なサービス料』も項目として入れる業者も少なくありません。
詳しくは、見積を取得した業者にどこが固定費にあたるか説明を受けましょう。また、固定費が追加で発生する場合もあるので、どのようなケースで発生するかも確認が必要です。
変動費
変動費は、取扱量や販売量に応じて変動する費用です。注文数が増えれば増えるほど、変動費は比例して増加します。
変動費に含まれる主な項目は、保管費、入庫費、検品費、梱包費、配送費など様々です。こちらも、どの項目が変動費用になるのか業者への見積時に確認するようにしましょう。
注文数が多い時は費用も大きくなりますが、商品のシーズンオフの時期や閑散期では費用は小さくなるのでムダなコストが発生しにくいのが物流アウトソーシングの大きなメリットとなります。
物流アウトソーシングを検討する際は、業者へ想定している販売量を提示することで、より具体的な料金を提示してくれることが多いのでぜひ確認してみてください。
テルヰでは、見積時に具体的にどの項目が固定費・変動費なのかを具体的に提示することが可能です。また、繁忙期の際はどのように価格が変動するかについても具体的にご提示することができます。
下記バナーより無料で見積依頼ができるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
関連記事:発送代行の費用相場はいくら?おすすめの発送代行業社も紹介!
業者を比較するときの重要なポイント

サービスの品質と信頼性
物流アウトソーシングを提供する業者は様々ですが、各業者によって特徴は異なります。
比較する際に、最も重要視しなければしなければならないのが、サービス品質と信頼性です。この部分は顧客満足度に直結し、ブランド価値にも大きく影響する基本的なことなのでよく確認しましょう。
チェックするポイントとしては、納期がキチンと守られているか、作業中の商品の取り扱いは丁寧か、業者の過去の実績や評価はどのようなものかなどです。
見積依頼し、具体的な打ち合わせを行う際や倉庫見学を行う際に上記のポイントを業者に確認してみてください。
また、可能であれば、追加で納期遅延の場合の対応策や、クレーム時の対応など、緊急対応についても具体的な回答を求めてみてください。
物流業界の経験が十分にあり、ノウハウを蓄積している業者であればおそらくすぐ回答を得られるでしょう。
ITシステムの活用
業者は物流業務を効率化するためにITシステムを活用していますが、どのようなシステムが導入されているかをよく確認するようにしましょう。
業者の企業規模によって導入できるシステムには差がありますが、最低限、在庫管理システム(WMS)が導入・活用されている業者を選ぶことが重要です。
最新の倉庫管理システムは、在庫のリアルタイム追跡や迅速なピッキングなどが可能となり、現在のEC物流には欠かせない存在となっています。
そのほかにも、輸送管理システム(TMS)や貨物管理システム(FMS)などがありますが、大切なのは導入されているシステムの数の多さではありません。
重要なことはITシステムが導入されている数ではなく、ミスなく効率的に業務が遂行されるようオペレーションされているかどうかです。
ITシステムを導入していても上手くオペレーションできていなければミスに繋がるでしょう。各従業員がITシステムの仕組みや全体像について把握しているかをぜひ確認してみてください。
環境への配慮や社会的責任
現代では、環境問題や社会的責任に配慮した経営が求められるようになってきました。
それは自社内だけに留まらず、サプライチェーン全てで環境への配慮が求められており、社会的責任を果たしているかどうかは利害関係者全てから注目されています。
物流業界でも配送経路の最適化やエコに関わる業務を推進し、効率化とエコを両立させ、ブランド価値向上に貢献している業者が多いです。
テルヰでは、廃棄処分となる在庫商品を仕分けし買取を行う『エコクルシステム』を提供しており、持続可能な社会に貢献しております。
本来であれば、不要在庫は生産元へ戻して処分先へ送るのが通常です。しかし、その手順を省き、当社で処分することによって、二酸化炭素の排出の低減とコストカットの両立を実現しています。
エコクルシステムの詳細について知りたい方や、物流アウトソーシングによりどのように効率化・コスト削減できるか気になる方は、ぜひお気軽に下記バナーよりお問い合わせください。
業者を利用する時の失敗事例

業者選定のミスによる納期遅延
物流アウトソーシング業者を選定する時に、自社のニーズとマッチしていない業者を選定してしまうと失敗や思わぬトラブルになることがあります。
その一つで代表的な事例が業者選定ミスによる納期遅延です。選定時に納期を重視せず、サービスや価格を重視して選定してしまった場合によく起こる失敗事例となります。
急ぎの注文の時や繁忙期の時は納期が重要視されるので、もし納期遅れが発生してしまうと不満やクレームに繋がるだけでなく、ブランドイメージの低下にも影響するでしょう。
その結果、リピーターや新規顧客の集客ができなくなってしまい、売上減少に繋がります。
納期遅延を防ぐためにも、業者の実績確認をしたり、サービスレベルの確認を行うことが重要です。
コミュニケーション不足による品質問題
業者とのコミュニケーション不足が起こると、想定していた梱包がされていなかったり、検品基準がずれていたりと、品質問題を起こしてしまいます。
顧客の手元に想定していた商品と違うものが届くことになるので、返品交換の要求やクレームに繋がってしまうでしょう。
また、ブランドの信頼性やリピート率減少にも繋がるので企業にとって大きな損失です。再度商品のやり取りもするので、返品処理費用や再配送費用など追加コストもかかってしまいます。
失敗を防ぐためにも、詳細な業務マニュアルを作成したり、定期的なミーティングとフィードバックが重要です。
また、共通のコミュニケーションツールを活用し、常時情報交換を行い、些細な不明点もすぐ解消できるような体制作りが大切となります。
契約条件の不明確さによるトラブル
業者との契約時に、料金やサービス内容が明確に定義されていないと、途中で予期していない追加料金が発生するなど、契約内容の認識の相違が生じることがあります。
具体的には、配送料が無料になる基準や、返品処理にかかる費用、倉庫保管料が明確に定義されていなかったりすると、追加で予期せぬ料金が発生し、金銭トラブルになることがあるでしょう。
本来想定していた金額以上の物流アウトソーシング費用が発生することで、予算オーバーとなってしまったり、業者との信頼関係が崩れてしまったり、業務運営が不安定になったりしてしまいます。
契約関係のトラブルを防ぐためにも、契約書を事前にしっかりと確認し、追加費用が発生する場合や、サービス変更がある場合はその条件を具体的に記載するようにしましょう。
また、料金体系の透明化を意識した契約にし、定期的に契約内容について業者とすり合わせることも大切です。
物流アウトソーシングの導入プロセス

物流アウトソーシングを導入するプロセスは下記の通りです。
1
ニーズの明確化と目的の設定
2
パートナー企業の選定
3
契約内容の交渉と合意
4
システムの統合
5
トレーニングとサポート体制の構築
6
パフォーマンスのモニタリングと改善
7
継続的な関係構築
①ニーズの明確化と目的の設定
まず、物流アウトソーシングを導入する理由について明確にしましょう。具体的な例としては、コスト削減や効率化、スケールアップなどが挙げられます。
次に、自社の物流で抱えている問題や改善したい部分を整理し、どの業務をアウトソーシングするのか決定し、委託業務範囲を設定することが大切です。
そして、具体的にどのような状態になれば成功なのかを測る成功指標であるKPIを設定します。具体的には、配送時間の短縮、コスト削減率、在庫精度の向上などです。
②パートナー企業の選定
ニーズが明確になり、目的の設定ができたら、パートナー企業の選定をしていきます。
その際に重要なのが、パートナーとなる物流業者を選ぶための基準設定です。信頼性や実績、技術力、対応力などが主な指標となるでしょう。
業者と実際にコミュニケーションをとり、設定した基準に当てはまるかを確認します。
③契約内容の交渉と合意
パートナー企業が決定したら、詳細な契約条件を設定し契約を締結します。
配送スケジュールや、品質基準、コスト、契約期間、ペナルティ規定などを詳細に決めていくといいでしょう。
契約内容は、市場環境や需要変動に対応できるように柔軟性を持たせた契約内容にすることが重要です。
④システムの統合
契約締結完了後、ITインフラの整備とデータ共有・連携を実施します。
自社の在庫管理システムや注文管理システムをアウトソーシング先のシステムと統合する準備をし、潤滑な情報交換ができるように整えることが重要です。
この時に、企業間での取引情報(発注書、請求書など)の電子的なやり取りを行うための電子データ交換システム(EDI)を導入してもいいでしょう。
⑤トレーニングとサポート体制の構築
ITインフラ整備後、従業員の教育とサポート体制の確認を行います。
社内スタッフに対して、新しいプロセスやシステムの使用方法を教育し、物流業者との連携がスムーズに進むようにしましょう。
予期しないトラブルや問題が発生した場合に備えて、パートナー企業のサポート体制を確認し、必要に応じて支援を受けられるようにすることも重要です。
⑥パフォーマンスのモニタリングと改善
設定したKPIに基づき、定期的に物流業者のパフォーマンスを評価します。
フィードバックを業者に行い、効率化や問題の対処方法などの改善策の提案を実施し、品質向上を常に行うことが重要です。
必要に応じて定期的に契約内容の見直しを行ってもいいでしょう。
⑦継続的な関係構築
定期的に物流品質の向上のための打ち合わせを実施し、パートナーシップの強化と新システム導入などの議論を重ねます。
関係性を良好に保つことにより、物流品質の向上やトラブル発生時の迅速な対処ができるようになるので、定期的な打ち合わせは必ず行いましょう。
関東で物流アウトソーシングするならテルヰ!

物流アウトソーシングを行うには物流業者の全面的な協力が不可欠です。
テルヰは『日本で一番お客様のことを考える会社』を目指しており、日々物流品質の向上と顧客満足度の向上に取り組んでいるのが強みです。
テルヰが提供するEC物流特化型サービス『HIGH LOGI』の特徴は下記となります。
信頼と実績
テルヰは、1972年に機密文書回収・処理業からスタートし、50年以上にわたり運送サービスを提供してきました。
官公庁から民間企業まで多くの業界・業種の実績があり、培ってきた経験やノウハウを活かして高品質なサービスを提供しております。
社員一人ひとりが『お客様第一』の精神を持って業務に取り組んでいるため、どのようなお困り事であっても、柔軟に対応することが可能です。
大量出荷や、低温管理、複雑な流通加工など、他社で断られたような案件でも当社で解決できることもありますので、お困り事があればお気軽に何でもご相談ください。
各お客様に合わせた物流戦略提案
自社に近い倉庫を探している方や、季節商品を大量出荷したい方、販売数増加により倉庫拡張したい方、特別な保管方法がある方など各お客様によって悩みは様々あります。
テルヰでは、各お客様の課題に合わせた物流戦略を提案することが可能です。
個別の案件に対して最適な物流サービスを提案しているので、納期短縮やコスト削減、在庫管理の改善、配送経路の最適化などが見込めます。
もし現在、物流に関する悩み事があれば業界関係なくぜひお気軽にご相談ください。専門スタッフがお客様に寄り添った戦略提案をさせて頂きます。
独自の『エコクルシステム』
物流倉庫に預けた商品を廃棄する際に、一度自社に戻して廃棄手続きを行うことはかなり手間となるでしょう。
テルヰでは独自の『エコクルシステム』を導入しており、自社に商品を戻さなくても廃棄処分ができるサービスを提供しています。
エコクルシステムは、お客様からお預かりした商品が不要になり、廃棄処分となった際、当社で廃棄物の種類を仕分けて、処分先を分けることでコストカットが実現可能です。
また、場合によってはパートナー企業による買取もすることもできるので持続可能な社会に貢献できます。
高品質なサービスを提供しつつ、コスト削減・エコ・顧客満足度の向上を実現することが『エコクルシステム』の強みです。
当社への倉庫見学や見積相談などは下記バナーよりぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ

物流アウトソーシングのメリット・デメリットや相場費用、比較するときの重要なポイント、導入プロセスなどについて詳しく解説してきました。
重要なことは自社のニーズに合った物流アウトソーシング業者を選定することです。豊富なサービスを提供している業者でも自社のニーズとは実は合わないということはよくあります。
自社ニーズを深堀して、自社に最適なサービスを提供する物流アウトソーシング業者をみつけてください。
もし、テルヰが提供するEC物流特化型サービス『HIGH LOGI』について気になる方は、下記バナーよりお気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。
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